私は、障がいのある方が社会の中で働くことができないのではなく、
彼らが力を発揮し、活躍できる仕組みが
社会に整っていないのだと、強く感じています。
その枠組みを考える上で、
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」
という理念を掲げているマザーハウスさんと、
なんらかの親和性があるのではないかと感じ、
今回、協業のオファーをさせていただきました。
「人間の究極の幸せは、働くことで得られる」
という話を聞いたことがありますが、多様な働き方によって、
“社会から寄与される福祉”から”社会へ寄与する福祉”へ、
そのプラットフォームを作っていきたいと考えています。
今回、共に議論する中で、回収受付・解体作業を通じて、
お客様の思い出の詰まったバッグをお預かりし、
輪廻(RINNE)するバトンパスを担わせていただくことになりました。
企業などへの就職を目指す彼らが、慎重に、そして大切に、
一つひとつ丁寧に作業を行っております。
様々な想いとともに、彼らの仕事へのプライドが、
皆さまにも、どうか届きますように。
社会福祉法人 中越福祉会 みのわの里 佐々木守
・解体作業の様子