MOTHERHOUSE MAGAZINE ニュース 「E.」の展開についてー代表兼デザイナー・山口絵理子

「E.」の展開についてー代表兼デザイナー・山口絵理子

2024.02.29

いつもマザーハウスのアパレルブランド「E.」をご愛顧いただき本当にありがとうございます。
デザイナーの山口絵理子です。

E.の素材感やシルエットなど、気に入ってくださった皆様にお伝えするのは、とても心苦しいのですが、
長らくブランドの方向性を検討してきた結果、
2024年いっぱいをもちまして、E.というブランドを終了させていただくことを決めました。

そして、2022年にスタートした新しいアパレルブランド「ERIKO YAMAGUCHI」が
マザーハウスがインドからお届けする唯一のアパレルブランドになります。

これまで2つのブランドがあることで、ご不便やわかりにくさもあったと皆様からお声をいただく中で感じておりました。

今後はブランドを一本化し、より1つの商品に対して多くのエネルギーを注ぎ、
また、現在は東急プラザ銀座店に1店舗しかないERIKO YAMAGUCHI ですが、
より丁寧に商品を届けられる場所も増やしていきたいと考えています。

お洋服に対する皆様のご感想は、私やインド工房の全員にとって、とても大きな糧になりました。
特に「素材が本当に優しい感じがしてたまらないの」といったお声は、生地を織る村にも届けた大事な言葉でした。

本来ならばE.とERIKO YAMAGUCHI、2つのブランドが共存するのが理想的ですが、
開発や生産の力を2つに割くことの難しさを感じていたのも事実です。

E.ではテイストも含め、インドの技術や個性を活かすことに主眼をおいてきましたが、
よりシルエットを追求し、深い世界観を確立するために、
「誰か」が主語になって取捨選択しなければならない必要を、ここ数年、強く感じていました。

正直、自分の名前がついたブランドを持つことに、大きなプレッシャーもありましたが
例えば自分が日本や海外で仕事をするとき「どんな素材で、どんなシルエットが好きか」
自分自身に問うことで、デザイナーとして更に成長したいと純粋に思い、このブランド名を選びました。

そして、わたしたちがさらに進化し、インドという国の可能性をより発揮するためにはどうしたらいいかを考え、
まずは自分自身が覚悟を決め、ブランドをERIKO YAMAGUCHIに一本化することとしました。

E.で培った技術力や品質、お客様の声を原動力に、
更に進化するERIKO YAMAGUCHIを、ぜひ応援していただけたらと思います。

何卒よろしくお願いいたします。

マザーハウス 代表兼デザイナー
山口絵理子

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