デザイナーの山口絵理子です。 作っている時のインスピレーションの原点やこだわりを ご紹介いたします。
サラリ ショート アウター コットン ガーゼ
ガーゼ生地をつかった、
着ごこち満点の洋服
ERIKO YAMAGUCHIに初登場の素材・ガーゼ。
ガーゼを使うもので一番身近なのは、病院で使うガーゼだったり、赤ちゃんの肌着など。 日常の中できっと触れたことはある素材ですよね。
ただそれを大人が格好よく着る服として使いたい、というアイディアが浮かび、今季、それが形になりました。
出会いは2022年の春。私は約3年ぶりにバングラデシュの自社工場を訪れました。
そこで、改めてコロナ禍を乗り越え頑張ろうとしている生産工場をいろいろと視察し、 「アジアで最大のガーゼ工場がバングラデシュに存在する」という情報を得たのです。
ちょうど春夏の洋服を作っていた最中であったため、直感的に「見てみたい!」と思い、
ガーゼの生産工場へ。
アジア最大というよりも、おそらく世界最大なのではないか、と思うほど、
1日では工場内を見て回りきれないほど広い場所でした。
バングラデシュが独立してからずっと、ガーゼのモノづくりに特化して、ベッドシーツや毛布、
ブランケットなどを世界に輸出している優良工場。
労働基準も非常に高い素晴らしい工場でした。
工場長に「これを服に使ったことは?」と聞くと
「ありません。服は使う生地が限られているだろう。僕たちはベッドなどで生産しているからね」と これまで見たこともない幅広のサイズの生地を見せてもらいました。
「ガーゼってこんなに肌に優しいんだから、きっと洋服にしたら肌や心が喜びそう」と、 私は勝手に確信し、なんとか数メートルの生地をもらい、それをインドに送り、サンプル作りをはじめました。
思考錯誤の上、「やっぱり」と唸るほど、本当に着心地がよい服が出来上がりました。
ERIKO YAMAGUCHIらしい
立ち襟とカフス
MATOUシリーズのアウターのデザインをベースにした、立ち襟とカフスといったERIKO YAMAGUCHIの個性はそのまま。
ただしガーゼ生地になることで、ふんわりしたシルエットが生まれました。着丈はお尻が隠れる程度に。
くしゅっと丸めて鞄にイン。
シワにならないアウター。
私はこのアウターが出来上がって以降、出張に行くたびに手持ちのバッグにくしゅくしゅと入れ込んで、 とくに機内が寒くなったときなど活用しています。
シワにならないのに、保温性と通気性の両方が優れている優しい羽織。唯一無二のアウターです。
Sarari Short Outer Cotton Gauze
サラリ ショート アウター コットン ガーゼ
¥29,700(税込)
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